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第201回 BPIA研究会『目からウロコ〜!』 (2026/1/27)

  • 2025年12月22日
  • 読了時間: 10分

更新日:2月28日

発展途上国における社会課題解決型ビジネスの探究  

〜民間企業と国連勤務を通じた学びの先にあるもの〜


講師:

日本電気株式会社 国際協力事業統括部 国際開発支援・アフリカグループ ディレクター

野田 眞


◾️ 開催レポート ◾️

参加者のコメント


⚫︎「あなたはこの組織に何の貢献ができるのか」「Yes, I can do it!」

この2つのフレーズがとても印象的でした。日本の組織にいるとむしろ「何を私に教えてくれるのか」「どんな技術を身につけさせてくれるのか」とエサを待つ雛鳥のような人がいたり、自分自身を振り返ると「仕事をしながら学ばせてもらう」いうようなことも多かったので、今後、どんな貢献ができるのかを考えようと思いました。

また、Yes, I can do it!と言えると言うことは、その人自身のやりきる力の強さ、失敗を恐れない心の他に、仮にうまくいかなくても別の着地方法を見出すのかな?と思いました。


⚫︎ MIWAさんの話にもありましたが、野田さんが国連に出向されて新しい部署で上司に、「何をすれば良いか?」と尋ねたところに「あなたは何を提供できるのか?」と言われた言葉にハッとさせられました。私自身もそうですが、周りを見ても新しいプロジェクトなどに入って、「私は何をすれば良いのか?」を聞くメンバーがいたり、私自身も「何すればいいの?」って聞いてしまいます。

いかに私たちが、自己分析と、自己の評価をやっていないんだなぁと感じさせられました。

見方を変えると、自己のスキル形成すら他者に依存しているのかもしれません。

そう言えば、いま一緒に仕事しているインドの開発チームは何を相談しても「Yes,I can!!」と言います。我々は、それを聞いて「本当にぃ???」と思ってしまいますが、海外に目を向けるとそれはスタンダートなんでしょうね。


⚫︎ 正解や役割が最初から与えられない環境では、「自分は何を提供できる人間か」を言語化し、行動で示さなければ、仕事も情報も生まれないという点が強く印象に残りました。

これまで「与えられた役割の中で成果を出す」ことに意識が向きがちでしたが、講義を通じて、役割そのものを自分で定義しにいく姿勢が、グローバル環境や新規領域では前提条件になるという価値観に気づきました。


⚫︎ 国連でのお話で「できなくても仕事を受ける」という姿勢で自分の価値を高めていくというお話を聞き、今の日本でよくみられる「仕事はできることをやる」、「出来そうもないことは受けない、できるようになってから」という姿勢からすると非常に刺激的でした。

戦略設計においては、常に「現場の声こそが軸」であるからこそ、現場が最大最適化され、スピードを持って育ち、価値が連鎖していくのだと感じました。


一方で、本部部門が担う大きな判断や意思決定の重要性も改めて認識し、そのためには国連メンバーのように、情報を整理したうえで説得力をもって伝えるプレゼンテーション力が不可欠であると解釈しました。

小さな組織においては、「現場」と「本部」の双方に求められる能力を併せ持つ必要があると感じています。


⚫︎ ・「自分はこの場に何を持ち込めるのか」を、会議やプロジェクトの最初に意識すること

 ・専門性が足りない領域でも、調整力・構造化・資料化など、既存の強みの掛け算で価値を出すという考え方

 ・完璧に分かってから動くのではなく、まず引き受けてから学び、周囲を巻き込むというスタンス

特に、社内外の関係者が多い案件や、前例の少ないテーマで応用できると感じました。


⚫︎ 期せずして農業の話が出て、自分のいる組織もつながるかもしれない!と言う期待感がありました。最近視野が狭くなっていた所にとてもいい刺激をいただきました。(少し違うかもしれませんがドローンを使用した3D農地マッピング方法などを最近プレスリリースしたところだったので、一人で「アツい!!」と思っておりました。)


一方で自身の所属する組織の見ている方向と、今民間企業の方々が見ている方向に少し違いがあると知ることができ、今自分の組織が行なっている海外展開はどんな目的があるのかを考えさせられました。一パート職員なので何の影響力もありませんが、組織目標の深掘りと最新の動向を知る大変良いきっかけになりました。


⚫︎ お話の中で転機や挑戦に関して「たまたま」とおっしゃることが何回かあったと思いますが、その「たまたま」のタイミングを掴めているのは、それまでの野田さんが「準備」を積み重ねてこられていると言うことの表れだと思いました。私も今やっていることをしっかりとやる事で、全く違う未来が「たまたま」やってくるかもしれないと心の隅の方で思いながら、仕事を頑張ろうと思いました。


⚫︎ 業務等について目の前のことをこなすだけでなく、何が価値に繋がる可能性があるかを考える、すなわち「良い下心」を持つことがナッジとなること。


⚫︎ ① 本部の仕事とは「枠組みをつくること」である

本部の仕事は、一見すると抽象的で、うわべだけを語っているようにも見える。しかし、その「枠組み」があるからこそ、施策や資源が現場へと落ちていく。

本部は現場から距離を取る立場にある一方で、現場の良き翻訳者として関与することで、現場にお金を落とし、実際に物事を動かすことができる。直接手を動かさずとも、動く条件を整える役割の重要性を改めて認識した。


② 本部ならではのネットワーク価値

本部には、横に多様な事業部・分野の人材が存在している。歩き回れば、自然と異なる領域の人に出会える環境がある。

この「偶発的な接点」は、現場ではなかなか得難い。本部は、組織横断的な知の交差点としての価値を持っている。


③ 現場と本部を行き来する“振り子”の価値

現場と本部の両方を知り、行き来することは、短期的には非効率に見えるかもしれない。しかし、現場の現実を理解した上で枠組みを設計できる、本部の論理を現場に翻訳できる。

この振り子運動こそが、個人にとっても、会社にとっても、ひいては社会にとっても価値を生むのだと感じた。


④ ガバメントアフェアとしての次の関心

今回の気づきを通じて、自身がガバメントアフェアの立場として、公共政策そのものを体系的に学びたいという思いが明確になった。

現場・企業・行政をつなぐ役割を果たすためにも、何らかの形で公共政策を本格的に勉強したい。


⚫︎ 国連の活動ではなく、働く人・働き方についてのお話し(出来ないとは言わないマインド、人脈づくりが事を成すのに欠かせない、文書化・言語化力を磨かないと人との関係が作っていけない)が、非常に興味深いものでした。


⚫︎ 役割が明確でなく、多様性の高い組織のなかで自分の居場所を探すときには、「自分の強み」を意識し、表現することが大事だということ


⚫︎ 価値は日頃から高めるとともに(日本標準)、価値を持っているとアピールし、人的ネットワーク等の協力を通じて、実際の自分の価値の一つとして後から構築していく国連職員の思考と行動。


⚫︎ 自分がどんな貢献をできるのか考える

今の組織に、と言うことだけでなく、家庭、他者、社会全体に何ができるのか考えることで「自分の強み」の棚卸しになりそうだと思いました。


⚫︎ これまでは身近な同僚や上司と回答することが多かったのですが、今回の講演を通じて、直接の業務領域は異なっていても、似た体験や視座を持つ他領域の人脈や、他部署の上長も重要な存在になり得ると気づきました。

業務と直接的な関係がなくとも、間接的に関係する人へアプローチしながら目的を達成していくプロセスを想起することができました。


⚫︎ 人とのつながりを大事にする

最近むしろ人と関わることから遠ざかっており、ほとんど話さなくなっていたので、そこをまた強化しようと思いました。


⚫︎ 自分、自社の強みを考えるということは、あるサイクルで定期的に行うべきと感じました。


⚫︎ CEOとしての動き方、思考法についてです。自分がその重要な個として動くには、事業計画はマクロ目線を落とさずドライブし、時折良きタイミングでミクロにフォーカスするということです。


⚫︎ 将来のビジネス拡大市場としてのアフリカの魅力と、新たな市場に参入する時の市民開発的なビジネスモデル。

ややもするとアフリカプロジェクトはドナーが100%資金カバレッジを行い、現地インフラ、機材、運営人材を日本企業が全て負担するというパターンに陥りがちなのですが、途上国におけるビジネス展開を、ユーザーに寄り添った持続的なプロジェクトとするためには、現地企業も参加する形の市民開発モデルを途上国で構築することが重要だと考えます。


⚫︎ 海外事業展開にあたり国連勤務の打診に迷うことなく決心したこと。この決断力は、会社員の自分にいままでなかった。会社と自分が成長するには必要だと改めて気づいた。



◾️ 開催概要◾️

タイトル

『発展途上国における社会課題解決型ビジネスの探究  〜民間企業と国連勤務を通じた学びの先にあるもの〜 』

日時

2026年1月27日(火)

18:00〜 アクセス可

18:15〜20:00 研究会

講師

野田 眞 (のだ まこと)

日本電気株式会社 国際協力事業統括部 国際開発支援・アフリカグループ ディレクター

申込方法

BPIA会員以外の方も参加できます。

事前のお申込みが必要です。

下記フォームまたはFacebookイベントページよりお申込みください。

開催方法

Zoom

※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします


【Zoom開催にあたっての注意事項】

※ 表示名は「氏名」にしてください。

 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。

 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。

※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。

  移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。

※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。

※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。

備考

勧誘・セールス・就職活動等を目的とした方の参加は固くお断りします。


◾️ 講師より ◾️

私は現在、NEC(日本電気株式会社)で海外の事業開発・営業として、アフリカの国々やインドなどで社会課題解決型ビジネスの推進を行っています。

発展途上国では多くの社会課題が残っており、貧困の解消や女性の社会進出、気候変動による農業生産への影響や、異常気象による洪水や干ばつなどの災害など様々な問題を抱えています。


このような課題に例えば農業生産の文脈では、アフリカのある国に対しては、デジタルIDを発行し農家一人一人を特定し、必要な給付金や種子・肥料等の配布の適正化を行い、また衛星データを活用したアプリを使い、農地登録と農家の方への農業アドバイスを通じて、農家の方の収益向上と、その国の農業生産効率化と生産性向上に努めています。


私自身は、これまで国内の企業で国内営業を経験したのち、NECで海外営業に従事し、その後ご縁あって国際連合(国連)の組織に出向しました。民間企業から国連への出向は前例がなく、初のケースでした。ここでは様々な苦労や葛藤がありましたがとても良い経験と学びになりました。



社会課題を解決する事と企業としてビジネスを行う事。

企業の社会貢献活動(CSR)ではなく、あくまでビジネス(事業)を行う。

発展途上国という利益を出すのが難しいマーケットでいかにビジネスを成立させ、同時に社会課題を解決するか。

そんな事に日々もがきながらもチャレンジしていますので、その中身について詳しくお話しさせて頂き、みなさまの何かのご参考になれば幸いです。


野田 眞 

日本電気株式会社

国際協力事業統括部

国際開発支援・アフリカグループ ディレクター


NEC グローバル事業推進統括部 社会課題解決事業グループ長として国際機関、財団等との連携事業を推進。

これまでAI、IoT、ブロックチェーン、生体認証などのテクノロジーを活用した農業、通信、交通、ヘルス領域等での国際プロジェクトに従事。

ニューヨーク在住時には、コロンビア大学国際公共政策大学院で公共政策修士号(MPA)を取得し、UNDPで民間セクター連携アドバイザーを務めた。



■ ナビゲーター

井ノ上 美和

■ 主催

BPIA (ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会)


 
 

Business Professional Incubation Association

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