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第195回 BPIA研究会『目からウロコ〜!』 (2025/5/27)

  • miwabpia
  • 4月27日
  • 読了時間: 8分

更新日:1 日前

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経営学を、社会のインフラに。

「やさしい」ビジネススクールという挑戦。

 高等教育DXから、学術情報AIへ!


講師:

株式会社やさしいビジネスラボ 代表取締役 

中川 功一 氏

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◾️ 開催レポート ◾️

参加者のコメント


⚫︎ 成功したことも上手くいかなかったことも「言語化」が必要。

言語化することによって、次のアクションにつなげることができる。

以前、数字化できないものは改善できないと学んだことがある。何をどうすることを改善と呼ぶのか定義できないからだと解釈している。

言語化は、数字が良かった時、数字が悪かった時に、どうするべきかを示している。

自身の行動をどういう風にサイクリックに回していけば良いか、シンプルになった気がします。

問題は十人十色なのだから、解決方法も全て異なる。だから自分たちで考えるしかない。

だから「学ぶ」必要がある。これも非常にシンプルな「学び」の必要性でした。


⚫︎ 今回のセミナーで学びがあったのは、経営の普及もあるが、むしろどのように職務教育を進めるかについての議論であった。言語化できない業務体験は体系化できないので再現できない。業務知識を自分で言語化することで体系化され、組織的に共有できるようになる。業務を任せるときに、やってみせ、説明して、自分で言語化してもらって体系化し、理解してもらい、最初は褒める、そのようなステップをとってこそ、モチベーションと効果の高いOJT(業務委任)となるのではないかと思った。

政治を家庭や職場で議論する習慣のない日本では、残念ながら会社の経営環境や社会情勢を自分ごと化する習慣もまたない。その中で、自分の所属する組織を念頭に置いて経営を勉強しようとするのは、スタートアップか中小企業にいる方でなければ、1%の意識高い系の人であろう。わかりやすい語り口で平易に持続的に学べるようにするというのも、学習の敷居を低くする良い対症療法だとは思うが、経営に関心を持たせるためのインセンティブ付けが根源的な処方だと思う。


⚫︎ 法人格の代表として、アントレプレナーとしての考え方やそれを行動に移す熱意について、私もこれから事業を興す者として是非マネしたい点がたくさんありました。ESGに関する取り組み方も「コストのかかる施策」「バックの期待する短期の投資」ではなく「そもそも社会に利するものが企業なのだから、前提として環境やガバナンスへの配慮が高度に行われていて、そのうえでビジネス活動をするんだから、当然社員もパフォーマンスでるし、アウトプットも高度だよね」という考え方は、その通りだと思います。


⚫︎ 自己学習の重要性について、「なぜそれが必要なのか」という根本的な理由を明確に示していただいた点が大きな収穫でした。これまでも学習を通じて思考が整理される感覚はありましたが、今回の講演を通じて「何を目指して学ぶべきか」が明確になりました。それは、「現場で応用できる再現性を身につけること」と「物事を理屈で理解し、他者に教えられるレベルまで知識を深めること」です。これからは、自己学習において「なぜこれを行うのか」という目的意識を持ち、より効果的に取り組んでいきたいと思います。


⚫︎ 今の日本はOJTを行わなくなったとされているが、業務の一部を行わせることは最低限やっているはずで、機会がなくなったとは思わない。

しかし、自らの学びを向上させる取り組みは決定的に欠けていて、「説明をする」「任せるときに言語化して体系化してもらう」「確認する・褒める・認める」のプロセスを業務の知識習得に組み込んでいく必要がある。


⚫︎「経営とは」から語源の話に展開し、社会に価値を届け、不正もなく、共に働く人を豊かに、とのお話は非常に感銘を受けました。

常々、私自身が心がけていることでもあり、社員に話をすることでもあり非常に共感できました。

また、一握りのエリートのための学問であってはならないということについても、経済的に厳しい状況だった背景から心打たれる内容でした。


⚫︎ 人的投資、特に研修についてたくさんの示唆がありました。それについて、経営陣としてどうしたいのか? どうなれば成功なのか?を明確にして、現状、目標、KPIを定めるめ、ROIを可視化、見るべきと、そもそも当たり前の視点なのでしょうが、私個人としては、漠然と進めていたと反省となりました。


⚫︎ 現場の泥臭いところにいると思考停止した方が楽だなと感じる場面も多い。このような学ぶ機会があると気持ちだけでも前向きになれる。大きな収穫だった。


⚫︎ 倉重会長もいつも言われていることではありますが、「学ばない日本人」とても納得しました。

ロミンガーの法則にある、自己研鑽・学習の10%の部分、ここで、さまざまな学びを得て、自分の仕事などを言語化し、成功も失敗も知識として表出化する。まさに、野中郁次郎先生のナレッジマネジメントだと思います。

言語化し、自分で知識としてさらに学ぶ、そして後進にも言語として伝え知識を共有することで人財が育つ仕組みになる。とても納得感がありました。


⚫︎ 学習して言葉を知れば言語化できる。言語化できれば、根性、カンコツ的なものを説明できる。説明できれば再現性があるし、他人に教育することができる。

褒めると認めるは違う。Show/Tell/Do/CheckというAllenの教育訓練法。


⚫︎ 異なる分野の組織や知識を繋ぐことの重要性。10%のOff-JTが90%の活動に影響を及ぼすということ。


⚫︎ 経営とはスケーラビリティという話の中で、拡大だけではなく、時には縮小するという判断も含め、いかに判断をしていくかという能力を育成するかが肝を考えました。


⚫︎ うまく行った。失敗した。何がどう良かったか悪かったか。言語化しフィードバックする大切さ。


⚫︎ ロミンガーの法則は非常に興味深い内容でした。

言語化と理論で再現性を高めて、より成長を加速させる重要性を感じました。

特に失敗の振り返りや反省はしても成功したときの分析ができていないことが、属人性を生んでいると思います。

研修や自己学習で再現性を高めていく取り組みを強化したいと思います。


⚫︎ 中川氏のテンポの良い語り口と心に響く言葉に引き込まれ、必死でメモを取りながら講演を追いかけました。その中で最も印象に残ったのは、「スケーラビリティ」という概念の重要性についての気づきです。これまで私は「スケーラビリティ」という視点を持っておらず、漠然とした枠組みや「他者がやっているから自分もやる」といった考え方に陥っていたことに気づきました。この言葉とその説明を聞いたことで、自分の中にその視点が欠けていたことを痛感し、まさに「目からウロコ」でした。


⚫︎ 成長は現場で、ということの価値を、再認識できました。現場に答えがあると、分かっているように、ふるまっていた自分に気付きました。


⚫︎ 学ぶ時間、余白の時間を作ること。そして言語化すること。


⚫︎ 今大学でも授業をやっている中で、学生の期待値に応えられる、つまりはROIを意識した設計をしていきたいと強く感じました。


⚫︎ 日本人の自己学習意欲がなくなっている状況下で、国や企業は上っ面の対応で抜本的な改善対策を行っておらず、個人任せになっている。


⚫︎ 今回の話を聞いて、世界の学者達の素晴らしき論文の多くが少数の方の目にしか留まらない現実があるのだと知り、「なんともったいない!」と感じました。

AIによってかみ砕かれ、分かりやすくなった論文が検索できるようになると、地方でもどんな年齢でもどんな経済状態でも経営理論を学ぶことができ、裾野が広がればそれはそのまま日本の国力強化にもつながっていくと思いました。


⚫︎ やさビさんで、学修コンシェルジェという仕組みを入れているのは、社内の研修の中でも活用できそうだと思いました。


◾️ 開催概要◾️

タイトル

経営学を、社会のインフラに。

「やさしい」ビジネススクールという挑戦。

 高等教育DXから、学術情報AIへ!

日時

2025年5月27日(火)

18:00〜 アクセス可

18:15〜20:00 研究会

講師

中川 功一 (なかがわ こういち)氏

株式会社やさしいビジネスラボ 代表取締役

申込方法

BPIA会員以外の方も参加できます。

事前のお申込みが必要です。

下記フォームまたはFacebookイベントページよりお申込みください。

開催方法

Zoom

※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします


【Zoom開催にあたっての注意事項】

※ 表示名は「氏名」にしてください。

 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。

 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。

※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。

  移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。

※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。

※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。

備考

勧誘・セールス・就職活動等を目的とした方の参加は固くお断りします。


◾️ 講師より ◾️

リスキリング、人的資本経営の時代だというのに、日本の社会人の学びには、金銭、時間、地理、能力など様々なハードルがある。

民主的な社会のためにデジタル技術があるのだとすれば、いまDXが果たされなければならないのは高等教育のはずだ。

創業4年目、目下シリーズBの「やさビ」の挑戦を紹介しながら、第4次産業革命期の人的資本経営のあるべき形を議論していきたい。


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中川 功一 (なかがわ こういち) 氏

株式会社やさしいビジネスラボ 

代表取締役


経営学者、YouTuber、経済学博士(東京大学)

「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、オンライン経営スクール「やさしいビジネススクール」を軸に、研修、講演、研究、メディア等で活動する。

主著『行動経済学超入門』『13歳からのMBA』など。

YouTube「中川先生のやさしいビジネス研究」は経営学者初にして最大のチャンネルとして、時事解説など毎週3本配信中。



■ ナビゲーター

井ノ上 美和

■ 主催

BPIA (ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会)


Business Professional Incubation Association

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