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第187回 BPIA研究会『目からウロコ〜!』 (2024/8/27)

  • miwabpia
  • 2024年8月23日
  • 読了時間: 6分

更新日:3月1日

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『完成まであと200年!? 地籍調査の現状と今後・・・

―マイナーな技術領域、測量・地図の世界についてー』


講師:

一般社団法人 日本国土調査測量協会 代表理事 副会長

国際航業株式会社 技術顧問

株式会社次世代空間情報 代表取締役

加藤 哲 氏

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【開催レポート】

参加者のコメント


  • 一見すると、測量の世界は自分の業務とは無関係に思えました。しかし、実際に学んでみると、測量データの活用方法がビジネスチャンスに直結する点や、測量方法やデータ形式の見直しが求められている中で、「なぜそれをやるか」という目的の定義が重要である点は、私たちのビジネスの世界と多くの共通点があることに気づきました。


  • 地籍調査において一番進捗率が低いのは、実は都市整備などが盛んにおこなわれている「都市部」という事がとても”意外”に感じました。


  • この”意外”と感じた事を自己分析してみたのですが、恐らく、これまで自身の狭い範囲で見聞した事に対して、脳が勝手に補完した結果なのではないかと捉えています。今回お聞かせ頂いた事だけに限らず、様々な業種・業態・ビジネスに関わる方の「考えや思い」や「実態を知る」という事は、当たり前の事と言えば当たり前の事なのかも知れませんが、非常に有益で重要な事だと改めて気づかされました。


  • 目の前にあるモノでもデータ化されていないと活用できないと思いました。

    データとして整理し活用できる状態にするということと鮮度のあるデータに保つということが、そもそもデータを活用する前に重要であると思いました。


  • 測量というと地図を作成する目的のイメージが強かったですが、測量データの活用や測量手法の多様さなど、今まで触れることのなかった知識を得られました。

    また、これだけ技術が発展した現代において、古い情報しかない箇所がまだまだ多く、しかも完了まで200年かかるという事実に驚きました。

    構造的な問題があると技術だけが進展しても事業としてのスピード感が上がらないのだと実感しました。


  • 地籍調査や測量の世界はあまり考えたことが無く、実態(全国52%国土って管理できていない!?)、取り巻く環境の変化(測量技術の進化)、課題(地図情報は機械が必要とするようになり従来情報では圧倒的に不足...など)、全く知らなかった世界を一つでも知ることが出来たことは、思考の深みとなり大きな価値でした。


  • 正直、BtoGのビジネスに関しては色々な事を考慮する必要もあり敷居が高いと感じていましたが、今回の地籍に関するお話を伺った後、やはり根っこの所では技術であったり、仕組みであったりと当社が得意とする部分だと感じ取る事ができました。


  • 地表上の位置情報については、多層的な認識、測定(測量)、活用が必要ということ。

    基準点についても常に移動しているし、地形の風化、気象、地象、人間の活動によって、常に変化している測定対象であるのに、測定(測量)間隔が長いという印象を持ちました。


  • 測量において高精度のデータが求められ、その信頼性が重要である点や、システムが読み取りやすい形式で地図データや測量データを提供する流れに変化している点を講話を通じて学びました。これを自身の業務に応用し、誰のためのデータなのか、現行のデータ取得方法で問題ないかを検証するとともに、データの正確性と信頼性を高めていきたいと感じました。


  • 自社の提供しているサービスも、そもそも誰が何のために使うのか、情報が足りているのか、など再定義をしてみる必要性を感じました。


  • 日常業務で地理情報システム(GIS)を使う機会があるが、座標系について理解しきれていないことが分かった。理解した上で、活用できるようになりたい。


  • システム開発の中で地図組込を1機能でとらえていた。国際興業の地図アプリを長年取り扱っていたが、奥が深く、位置づけが大きく変わっていることを知った。


  • 地籍調査の取り組み・これまでの歴史について理解が深まった。特に、測量により得た情報を平面に投影するための「座標系」には多くの種類があり、目的に応じて使い分けていることが新たな気付きとなった。


  • システム開発の提案で地図機能は顧客から依頼があれば実装していたが、今後は積極的に提案したい。


  • 地籍情報の管理とコストの関係について、また、これらを基礎自治体に負うてよいのかという課題について検討すべき(議論の俎上に載せるべき)ではないかという点です。


【開催概要】

タイトル

完成まであと200年!? 地籍調査の現状と今後・・・

―マイナーな技術領域、測量・地図の世界についてー

日時

2024年8月27日(火)

18:00〜 アクセス可

18:15〜20:00 研究会

講師

加藤 哲(かとう さとし)氏

一般社団法人 日本国土調査測量協会 代表理事 副会長

申込方法

BPIA会員以外の方も参加できます。

事前のお申込みが必要です。

下記フォームまたはFacebookイベントページよりお申込みください。

開催方法

Zoom

※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします


【Zoom開催にあたっての注意事項】

※ 表示名は「氏名」にしてください。

 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。

 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。

※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。

  移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。

※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。

※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。

備考

勧誘・セールス・就職活動等を目的とした方の参加は固くお断りします。

実は、日本の国土の半分はまだ地籍がはっきりしていない...

って、ご存知でしたか?


近年では高精度な空中写真や航空レーザ測量データ等のリモートセンシングデータが使えるようになったとはいえ、実際の調査の測量作業や立ち会いは"人"がメイン。


さらに、昔の地図を基に登記していて実際の精度と合わない、土地所有者の高齢化や不在、といった問題もあり、さらに測量が困難になってきています。


普段あまり聞くことのない測量や地図作成のお話。

業界の常識は、世間(他業界)の非常識というだけに目からウロコ〜なネタが盛りだくさんです!


【講師より】

少子高齢化が進行する我が国では、社会基盤のデジタルインフラ化の推進が急務です。測量データ・地図もこれらインフラのベースレジストリとして位置づけられています。

とはいえ、測量とは何をどのように行なう事業なのか?地図はどのようにつくられるのか?などはあまり知られていない特殊な世界です。

今回、測量や地図作成の実態を紹介します。また、測量分野で大きな課題(完了まで約200年要する)となっている、「地籍測量」の課題とその解決策についても併せて紹介いたします。

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加藤 哲(かとう さとし)氏

一般社団法人 日本国土調査測量協会 代表理事 副会長

国際航業株式会社 技術顧問

株式会社次世代空間情報 代表取締役


1987年 国際航業株式会社入社

1998年 カンボディア国 アンコール遺跡公園地形図作成業務

2010年 国際航業株式会社 執行役員 空間情報技術本部長

2014年 経団連 21世紀政策研究所研究員

     報告書「森林大国日本の活路」共著

2021年 株式会社 次世代空間情報 設立

2024年 埼玉県 浦和猟友会幹事



■ナビゲーター

井ノ上 美和

■主催

BPIA (ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会)


■共催

ITmedia エグゼクティブ

Business Professional Incubation Association

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