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第205回 BPIA研究会『目からウロコ〜!』 (2026/5/26)

  • 4月26日
  • 読了時間: 9分

更新日:2 日前

食のサステナビリティから考える、世界のフードテックの潮流


講師:

IMA株式会社 / Sustainable Food Asia株式会社 代表取締役社長

武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 専任教員 (教授)

海野 慧 氏


◾️ 開催レポート ◾️

参加者のコメント

⚫︎「課題を、表面的な課題のまま解決しない」という発想です。

コンタクトセンターの課題解決は、データやロジックベースの既存施策の組み合わせになりがちですが、ジャックフルーツを“加工”によって価値転換していた事例を通じて、「課題を別の形へ変換する」という視点だけでなく、それが既存の枠を超える「価値」になるという点に大きな示唆を得ました。

自身の業務に置き換えると、“問い合わせを減らす”をそのまま解こうとするとFAQやチャット導線の改善にとどまりがちです。これまでは感情的なペインを捉えて本質を解決する点までは意識できていても、さらに「問い合わせをしなかったからこそ満足度が上がる」という体験設計で「価値」を提供するレベルにまでは拘れていなかったように思います。今回、その点への新たな「問い」を持つことができました。


⚫︎ 難易度高、普遍度低の課題にアプローチすることが、単にその層の課題解決になるだけでなく、潜在的にあった新しい層の獲得に繋がったり、新しい価値を生み出したりできるのだとわかりました。「埋もれているポテンシャルを発掘する」と言うことになるのだと思いますが、日常でもこの発掘が難しいなと感じています。

「日本は持っているものを取引材料にする力が弱い」と言うお話も出ていましたが、リソースがあまりにも身近にありすぎて価値を見出していない、と言う状況が多々あると思うので、異業種異分野異国の人たちとの交わりというのが大切なのかも知れないと思いました。

また、目の前の課題をより俯瞰して捉える必要があるのだと感じました。


⚫︎食のサステナビリティというと、環境負荷や代替タンパクの話に偏って捉えていましたが、健康アクセスや社会的責務、食の多様性まで含めて考える必要があるという点が大きな気づきでした。

また、日本には技術や食文化、未活用資源など多くの強みがある一方で、それを世界の文脈でどう定義し、どう価値として伝えるかが重要だと感じました。

「いいものを持っている」だけでは足りず、価値の見せ方や広げ方まで含めて事業なのだと思いました。


⚫︎これまで“サステナブルフード”は、どこか「流行りの言葉」のように感じていました。しかし、食料不足、フードロス、アレルギー、飼料や肥料の海外依存など、具体的な課題を知ったことで、一気に自分ごとになりました。

特に、自給率の話を「38%」という数字ではなく、“飼料の草”まで解像度高く捉えられたことで、「地域の野菜や国産肉を支える土台の課題」としてリアルに景色がつながりました。


⚫︎当社にも技術や実績、顧客との関係性など、当たり前になっていて価値として十分に表現できていないものがあるのではないかと感じました。

特に、エンドユーザービジネスを進めていくうえでは、自分たちの基準だけで強みを見るのではなく、顧客や市場から見たときにどう価値になるのかを整理することが重要だと思います。

定義づけ、課題設定、プロジェクト化、社会への浸透という流れは、新しい事業をつくるうえで参考になると感じました。


⚫︎日本には繊細な“食への機微”が根付いているようにも感じます。単純に「栄養効率がいい」「環境負荷が低い」だけでは人の心は動きにくい。だからこそ「一般の人をどう巻き込むか」という点において、日本の食への機微は“ロジックを超えた感情設計”のポテンシャルの1つかもしれないと思いました。そうした感情へのアプローチもまた、「課題を、表面的な課題のまま解決しない」という意味なのではないかなと、考え方に新たな観点を持ちました。


⚫︎ グローバルマーケットでも通用するネタが国内でたくさんある業界を中心に盛り上げていく活動をしたいと思いました。注力できる活動や対応できる案件にも限りがあるのでよりソーシャルインパクトを意識して活動したいとも感じました。

今回もっとも日々の思考に応用したいと思った点は、1社で完結させず価値を創出し、プロダクトに昇華させてマーケットに出していく重要性です。ベンチャー1社でやれることにも限りがあるので有力でかつ価値観の合う企業と組んで新しい価値創出に挑戦したいと思います。共創のステップや枠組みについては特に応用が可能だと感じました。


⚫︎ 自分の力だけではなく、誰かと一緒に、誰かと誰かを繋いでより大きなインパクトや良い成果を出すこと


⚫︎ 日本は、見える資産、見えない資産ともに多くの資産があるが現金化が苦手で、自らを過小評価するが故に他国からの干渉を受けて一部飲み込まれようとしている。このままその事態が変わらず、失われた30年が40年、50年と進行すると、実質資本主義的な植民地状態に陥る可能性があり、その危機感を今回再認識した。

ただ、食の分野に関しては、技術開発がとても活発で、グローバルマーケットにも通用するネタが国内にたくさんあるので、資本主義的な植民地を逃れる可能性がある業界かもしれないと希望を持てた。この希望が今回私が掴んだ価値でした。

全てが飲み込まれないようにするのは難しいので優先順位をつけて対応すべきだとも感じました。


⚫︎ 今回お話を伺っていて、サスティナブルなフードが自分の今目の前の仕事と直接関係するわけではないものの、自身が農業と食品の研究所にいることで多くの情報を得られるのだと改めてわかり、これまで以上に能動的に情報を得て何かに還元したいと思いました。


⚫︎日本の食文化、伝統、技術は、海外では、自分たちが気付かない価値があることをお聞きして、自社についても、自分の良さを相対化し、見せ方や角度を変えれてみれば、新たな価値が見えてくるのではないかと思いました。


⚫︎ 日本の持つ素材力や加工の力が正しく伝わる前に、粗悪品が世界に広がってしまう怖さをとても感じています。「抹茶」の流行で、最近では海外で売られている様々な茶葉に「抹茶」と名付けられてしまっているというニュースを読んだので、これから打ち出していく米粉などは正しい価値と背景を世界の人に知ってもらいたいと感じました。


⚫︎食の販売や開発を考える中で、日本の市場だけを見るのではなく、世界も見据えて考える。

また、ガーナでproduce by JAPANにして販売することで、注目度が変わったという視点を先日聞いた。海外で作っている商品もproduce が日本であれば、うまくJAPANブランドを活用して展開していきたい。


⚫︎ 世界に対して控えめな日本人が多い中、海野氏は日本の食の優位性を生かして積極的に世界へ展開していく姿勢、そして日本の地方の問題である地方再生を考えたビジネス展開を行っており、すごい人が日本にいることを改めて痛感した。日本食ビジネスが最大のチャンスで、最後のチャンスというスピーディーな展開の必要性は、あらゆるビジネスの共通と感じた。


⚫︎ フルーツミートというものがあることを知り、驚きました。

大豆ミートは以前からあり、肉に近しいものを肉の代用品にするというのはイメージつきますが、フルーツと肉をつなげる発想力が目からウロコでした。


⚫︎課題の難易度が高く普遍性が低い領域の課題を見つけた際の解決のアプローチの1つとしてご紹介いただいた取り組みが参考になりました。


⚫︎今後の事業発展にむけた打ち手を考える上で、自社の価値、強みの再定義したい。


⚫︎過去の延長で物事を見ない、決めつけない。


⚫︎ 一見対極にあると思えるものを、繋げてみるとい思考の転換を応用したいと思いました。



◾️ 開催概要◾️

タイトル

食のサステナビリティから考える、世界のフードテックの潮流

日時

2026年5月26日(火)

18:00〜 アクセス可

18:15〜20:00 研究会

講師

海野 慧 (うみの さとし)

IMA株式会社 / Sustainable Food Asia株式会社 代表取締役社長

武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 専任教員 (教授)

申込方法

BPIA会員以外の方も参加できます。

事前のお申込みが必要です。

下記フォームまたはFacebookイベントページよりお申込みください。

開催方法

Zoom

※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします


【Zoom開催にあたっての注意事項】

※ 表示名は「氏名」にしてください。

 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。

 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。

※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。

  移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。

※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。

※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。

備考

勧誘・セールス・就職活動等を目的とした方の参加は固くお断りします。


◾️ 講師より ◾️

毎日の欠かせない食事。生きるためだけではなく、食べる悦びをもたらす存在である一方で、現代の食は健康問題や環境負荷、社会的不均衡といった様々な副作用も引き起こしています。

本講演では、こうした世界の食にまつわる課題を起点に、いまグローバルでどのような変化が起きているのかを紐解いていきます。欧米におけるフードテックの急速な進化や投資の拡大、アジアにおける社会課題解決型の実装の広がりなど、地域ごとの特徴的な動きを具体的にご紹介します。

さらに、環境・健康・社会という3つの視点から「これからの食」のあるべき姿を考え、サステナブルな食産業の未来と、その中での日本の可能性について、皆様とともに探っていきたいと思います。

海野 慧 

IMA株式会社 / Sustainable Food Asia株式会社 代表取締役社長

武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 専任教員 (教授)


じげん社創業期に2007年新卒入社。2013年に事業管掌取締役としてIPO、海外子会社代表などを経て、2019年退社。

2020年、社会課題を解決する産業創出を実現するエコシステム構築をミッションとするIMA社を創業。

START CAMPなどの事業共創カンファレンスなどを運営。

2022年、世界の食課題の解決のため、日本アジア発でサステナブルな新しい食産業のエコシステムを創ることを目指しSustainable Food Asia株式会社を設立。

虎ノ門をSustainable Food Cityとする構想の元、Sustainable Food Museumなどの飲食施設を複数展開。



■ ナビゲーター

井ノ上 美和

■ 主催

BPIA (ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会)


 
 

Business Professional Incubation Association

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