第202回 BPIA研究会『目からウロコ〜!』 (2026/2/24)
- 2月4日
- 読了時間: 7分
更新日:2月28日

『世界最大級の電子機器の墓場からの挑戦
~持続可能な資本主義の実装~ 』
講師:
MAGO MOTORS JAPAN株式会社
農業事業部 チームリーダー
岩田 きよら 氏

◾️ 開催レポート ◾️
参加者のコメント
⚫︎ 「無価値に見えるものでも、“ストーリー”を加えることで高付加価値に転換できる」という視点です。
特に印象的だったのは、「ゴミそのものを減らすことよりもゴミを“語れる価値”に変え、その利益を再投資する循環を作る」という発想です。
また、社会課題は「寄付」ではなく、「経済を回す構造」に乗せて初めて持続可能になる、という点も大きな気づきでした。
サステナブルキャピタリズムとは、「善意」ではなく「仕組み」で解決する思想だと理解しました。
⚫︎ 「複雑な課題に対しては、整然とした一貫性よりも、“軸を中心に回転させるスピード”が価値を生む」という気づきです。
私はこれまで「軸から外れないこと」を重視してきました。しかしガーナのような正解のない巨大な問題に対しては、単線的なアプローチでは限界がある。一本の線で貫くのではなく、軸を中心に置きながら、多様なアクションを高速で回し、上昇方向を保つ。その適応力こそが本質だと理解しました。
⚫︎ 社会課題×ビジネスの接続視点⇒自分の仕事も、「どの社会課題と接続できるか?」という視点を持つことで、提案の質が変わると感じました。
⚫︎ 今回の話を聞き、自社の取り組みにおいても“背景にあるストーリー”をもっと丁寧に整理し、価値として組み立てる余地があると感じました。
また、持続的な仕組みをつくるには、関わる人が主体的に動けるように構造を見直すことが欠かせないという点は、事業や組織の進め方にも応用できると感じました。
⚫︎ 説明いただいた「持続可能な資本主義」の考え方にとても興味を持ちました。アートで資本を創出し、それを回すことで問題解決を目指す。資本主義の過剰から生まれた問題を解決するのに、資本主義を否定するのではなく利用するのですね。そしてアートから資本を創出するロジックが「相対性理論」、アートには価値を反転させる力があり、その力でガーナに蓄積した負を資本に変えている。
MAGO MOTORSさんの取り組みではアートの力を活用していますが、それは長坂さんが元々アートの人だったからであって、方法を探した結果アートに辿り着いたわけではないですよね。なので私も、今の私が持っているもので何かできるかもしれない、そう信じて「何か」を探し、見つかったら長坂さんや岩田さんのように飛び込んでゆくことが始まりであり、大事だよなあと感じました。
⚫︎ 電子廃棄物という深刻な課題に対して、アートや事業の“ストーリー”を起点に価値が生まれていくという点が大きな気づきでした。
また、寄付や一時的な支援ではなく、現地の人が主体になり、ビジネスとして成立させることで持続可能性を高めている点に強い納得感がありました。
「価値を生む構造」をつくることが、どれほど力を持つのかを実感しました。
⚫︎ アートの価値を現地環境問題に関するストーリーで上げ、それを現地でのビジネス立上げに投資し、環境問題を現地で持続可能なビジネスとして解決しようとしている一連のサイクルとして繋げていることに、すごいと思いました。
⚫︎ これまで私は、「一貫性がない」という理由でアイデアを止めたり、「この課題が解決してから次へ」と順序にこだわり過ぎていた部分があります。しかし複雑なテーマにおいては、整然さよりも“回転数”。複数のアクションを同時並行で走らせ、状況を動かしながら最適解を探る姿勢へと転換したいと感じました。
⚫︎ Sustainable Capitalismの考え方がとても素敵だと思いました。
資本主義を持続可能なものにするには、新しいものを作った・買ったで終わり、ではなく「手にしたものが作られた背景を知る」「手放した後のものの行方を考える」と言うような事を一人一人意識するのが大切なのかなと感じました。
そうした意識を広げるうえで、MAGOさんのように実際に行動している人の存在をメディアやアートを通して知ることは、「何かしたいけれどどうしたらいいかわからない」と悩む人に大きな力を与えると感じました。
⚫︎ ゴミ問題をアートなどのポジティブな面で可視化し、周知することで関心を集めるというアプローチの仕方が目からウロコでした。
⚫︎ 問題をポジティブな感情に訴えかけて当事者意識をもってもらうことが日々の行動に応用したいと思いました。ポジティブな感情で人は動きやすいと感じるので。
⚫︎ モノやコトにストーリーをつける大切さは聞き知ってはいるものの、そのストーリーを絵画として表すことでインパクトがとても大きくなるのだと感じました。
一目見てわかる、そしてそれぞれの人がそれぞれの解釈を持てると言うのは、アートならではだなと感じました。仕事に直接活かせなくても、表現の方法として自分の中に持っておきたいと思いました。
⚫︎ 雇用を広げていきたいけれど、ただお金をばら撒くようなものでは長期的に見たときにマイナスになることを考えると、人を育てたり、技術や経営についての知識を身につけさせたり、時間はかかると思いますが頑張っていただきたいと思いました。
⚫︎ アートとストーリーを付与することによる付加価値化。資本主義社会の歪を解決するべき富の再分配が出来ている事。
⚫︎ 文化→経済→環境保全が循環するような仕組みを、日常の中でも作っていきたいと感じました。
⚫︎ アートのところは無理だが、事業価値をストーリーで高めることは考えられると思いました。
⚫︎ 自身が取り組んでいるアフリカの社会課題解決ビジネスにおいても社会課題解決と収益化の両立が必須であり、ストーリーを持たせることによる投資家からの投資や、アートという観点を入れた新たな収益モデルを生み出す事。
⚫︎ 一つのお題(ゴミ山)に、多様な専門家が意見を言い合うというこの講演スタイルは、自分の視点を増やすために価値があります!
◾️ 開催概要◾️
タイトル | 『世界最大級の電子機器の墓場からの挑戦 ~持続可能な資本主義の実装~ 』 |
日時 | 2026年2月24日(火) 18:00〜 アクセス可 18:15〜20:00 研究会 |
講師 | 岩田 きよら (いわた きよら)氏 MAGO MOTORS JAPAN株式会社 農業事業部 チームリーダー |
申込方法 | BPIA会員以外の方も参加できます。 事前のお申込みが必要です。 下記フォームまたはFacebookイベントページよりお申込みください。 |
開催方法 | Zoom ※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします 【Zoom開催にあたっての注意事項】 ※ 表示名は「氏名」にしてください。 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。 ※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。 移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。 ※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。 ※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。 |
備考 | 勧誘・セールス・就職活動等を目的とした方の参加は固くお断りします。 |
◾️ 講師より ◾️
環境問題や貧困問題について考える中で、近年、「寄付」や「善意」だけでは、なかなか解決しきれない場面が増えてきているのではないかと感じるようになりました。
では、資本主義の仕組みそのものを活かしながら、社会課題に向き合っていくことはできないのか。
今回、お話しする機会をいただき、ガーナのスラム街の環境問題や貧困問題といった、非常に難しい社会課題に向き合いながら、“寄付に頼りきらない形”で雇用を生み、事業として続けていこうとしている私たちマゴグループの取り組みについて、一つの事例としてお話しさせていただきます。
まだまだ道半ばで、思うように進まない現実もたくさんあります。
それでも試行錯誤を重ねる中で、「これからの資本主義のあり方」について、私なりに学ばせていただいていることがあります。
この時間が、皆さまにとっての小さなヒントや、対話のきっかけとなりましたら幸いです。

岩田 きよら 氏
MAGO MOTORS JAPAN株式会社
農業事業部 チームリーダー
上野の森美術館での「長坂真護展」をきっかけに、社会課題について考えるようになる。
国際NGO団体での活動を経験したのち、現在は〈MAGO MOTORS JAPAN〉に所属。
リサイクル事業や農業事業を通じて、環境問題や貧困問題と向き合う取り組みに携わっている。
現在、農業事業では、ガーナ人10名の雇用。
2024年11月MAGO MORINGA TEAの販売開始。
モリンガの乾燥葉の輸入から商品開発、販売まで全てを担当している。
■ ナビゲーター
井ノ上 美和
■ 主催
BPIA (ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会)
