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第196回 BPIA研究会『目からウロコ〜!』 (2025/6/24)

  • miwabpia
  • 6月3日
  • 読了時間: 8分

更新日:8月17日

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学生の挑戦から見えたアントレプレナーシップ

 -学びと実践をつなぐ若者の視点-


講師:

早稲田大学大学院 先進理工学研究科 先進理工学専攻2年

松本 綾香 氏

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◾️ 開催レポート ◾️

参加者のコメント


⚫︎ これまで、社内で推奨される画一的なジョブローテーションの有効性に漠然とした疑問を感じていたのですが、今日の学びを通じて、専門性を深める「縦の学び」を核に据えつつ、そこに異分野の知見や価値観を積極的に取り入れる「横の学び」を組み合わせるアプローチこそが、VUCA時代における企業の柔軟性と創造性を高める上で不可欠であるという具体的な示唆を得られたことは、大きな価値でした。


⚫︎「教える」という縦の関係の教育ではなく、大学間の垣根を超えたり、小学校・中学校・高校・企業家とネットワークという縦とも横ともいえない関係と場の創出による「学び」という教育環境を日本の大学や学生が取り組んで、発展させていることに感動しました。

イノベーションや仕事が楽しいと感じる心や環境を作るヒントをいただきました。


⚫︎ 行動原理が「金」や「地位、名声」ではない人もいるんだなぁ~と、生の声を聴いて再確認できました。なんでもとりあえず着工するキャパシティと行動原理は一体なんだろうと、言葉を選ばずに言うと「不思議」の一言で感心しました。

よくZ世代の~とか、最近の若者は所有よりコト重視~ とか眉唾な言葉がメディアに並んでいますが、たかだか数十年の世代格差でそうそう人間の構造が本質的に変わるものではないと思います。集団ではなく個として、まず行動を優先するマインドと、それを受け止められるキャパシティが揃った と理解し、それを言語化した行動原理が「アントレプレナーシップ」であると理解しました。


⚫︎ 自分だけで「アントレプレナーシップ」的な考え思考、行動をしているので、これを社員と共有する必要があることと、渋谷のワークショップやイベントのお話からは、そのような体験ができる人は、一部であること。情報がもっと平等化し、その得た情報を実際に体験できる事も平等にあって欲しい。と思っています。


⚫︎ エフェクチュエーションの「手の中の鳥」。大企業に所属するならば、企業内の多様な事業活動をすべて自身の手の内にあると仮定して考えたい。あの事業とこの事業を組み合わせると、新しいことが確実にできるのではないか?と考える。


⚫︎ 弊社のビジネスはマーケットからみれば現状比較的新しいことをしていると思うが、グループ企業のリソースはあるなかで、エフェクチュエーションはできていないと感じた。社長の発想にたよらずに、自身や社員が新しい発想を練るためにも考え方を社内で共有する。


⚫︎ 採用面接をしていることもあり、この様な学生さんがいることは、面接をするうえで一つのリファレンスになり、学生さんを認識・評価する範囲を広げることに役立つと感じました。


⚫︎「横」の学びの中で「一歩踏み出す勇気が身についた」というのは非常に素晴らしいと気づきでした。

若手にチャレンジするきっかけを与える、場を提供することで、生み出されるものに対する期待もない訳ではないですが、「一歩踏み出す力」を身に着けることにつながるのであればそれだけで価値があると思いました。


⚫︎ 起業するということではなくても、新しいことにチャレンジする行為そのものが重要だというお話はまさしくその通りだと思いました。

形や結果に囚われることなく、常に新しいことにチャレンジする精神が大切だと思いますし、何より「やりたいことがある」ことが素晴らしいと思いました。


⚫︎ 松本さんは(意識的か無意識的かはさて置き)「オプションを増やし、うまく組み合わせ、理性的に選択する」という考え方を持っている。と読み取りました。

この考え方は、「才能・年齢・立場」に関わらず、真似することができ真似すべきです。


⚫︎ 松本氏が「学ぶ」フェーズから「伝える」フェーズへと移行された点に倣い、インプットした知識や経験を積極的にアウトプットする機会を増やしたいと考えています。これは、会議での発言機会の増加や、自身の担当外の領域に関するミーティングを主導的に企画・開催することを通じて実践します。さらに、プランド・ハップスタンスの考え方を取り入れ、偶発的な出会いや機会を前向きに捉えるだけでなく、自らそうした機会を積極的に創出する行動を意識していきます。


⚫︎ 先進的な大学のカリキュラムについて知れ、大学発のベンチャーが増えている背景を知れました。また、アントレプレナーシップの出会いであったような横の繋がりだけでなく、研究という深堀(縦軸)の両方を持っているからこそであるのだと思いました。

イノベーションを起こすこと、社外を含めたネットワーク、一歩踏み出す力は、今の会社の中でも必要なことですね。


⚫︎ 日本ではアントレプレナーシップは消極的であると思っていたが、自分の視野が狭かっただけで、積極的に活動している人たちをみていなかった。日本における起業家精神をもう一度考え、現状と今後をしっかり把握したい。


⚫︎ 人間関係を一方通行にしないこと。横のつながり関係強化と同じ人が同じ関係性だけでつながらないことを実現しようと思います。


⚫︎ 長期的には、ネットワークの多様性と相乗効果を意識したポートフォリオ構築を目指す。現在は"金金な"ネットワークに偏っているため、意図的にボランティアや地域コミュニティなど異質な環境にも参加し、多角的な視点を獲得したい。

また、本業コンサルのクライアントのエンドユーザーと直接関わるなど、既存の関係性を深掘りして相乗効果も意識する。


⚫︎ 私自身の業務においては、まず「専門性を深める縦の学び」を継続しつつも、それを固定的な知識体系として捉えるのではなく、常に「横の学び」と積極的に交差させる思考を応用していきます。具体的には、今日の研修のように「目からウロコ」と感じるような多様なインプットの機会を自ら創出し、常に新しい情報やトレンドにアンテナを張り巡らせることを心がけます。


⚫︎ 今、自分が新しく始めたことに、自信を持って進めて行ける!と言いう強い意志に変わりました。今までは、「アントレプレナーシップ」を特別意識せず、割とそのような考え方、思考だった事にも気づき、「アントレプレナーシップ」的考えをしていた自分が、周りとズレているようにも感じていました。娘ほどの年齢の離れたあやかさんのお話を聞いて、ズレていなかった!逆に進んでた!!(笑)と、とっても前向きになれました。


⚫︎ 起業準備中ですが、とくに初期のフェーズで真に頼るべきは「口ではなく、実際に行動に移している人」であると強く再確認しました。


◾️ 開催概要◾️

タイトル

学生の挑戦から見えたアントレプレナーシップ

-学びと実践をつなぐ若者の視点-

日時

2025年6月24日(火)

18:00〜 アクセス可

18:15〜20:00 研究会

講師

松本 綾香 (まつもと あやか) 氏 早稲田大学大学院 先進理工学研究科 先進理工学専攻2年

申込方法

BPIA会員以外の方も参加できます。

事前のお申込みが必要です。

下記フォームまたはFacebookイベントページよりお申込みください。

開催方法

Zoom

※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします


【Zoom開催にあたっての注意事項】

※ 表示名は「氏名」にしてください。

 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。

 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。

※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。

  移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。

※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。

※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。

備考

勧誘・セールス・就職活動等を目的とした方の参加は固くお断りします。


◾️ 講師より ◾️

本講演では、一人の大学生として取り組んできた研究活動を起点に、所属大学における一貫制教育の仕組みや、学内に設置された複数のコースでの実践的学びの場で得た気づきについてお話しします。これらの学びの中で、専門性を深める「縦」の学びと、異分野・異価値観を知る「横」の学びが交差し、自らの視点・視野・視座が広がり、キャリアデザインの構築に役立つことを実感してきました。


そうした学びの横のつながりから生まれた学生団体「Beyond 2020 NEXT PROJECT」では、社会課題に対して若者の視点からアプローチし、実際に行動へと移すプロジェクトを展開してきました。社会人の皆様が日々感じておられる現場の課題や制約とは異なる、「まだ枠にとらわれていない学生の視点」だからこそ見える課題や可能性があります。


本講演では、研究・学業・課外活動を通して、学生という立場から、いかにアントレプレナーシップを実践してきたのか、また、そこから見えてきた社会や組織との向き合い方について率直にお伝えするとともに、皆様との意見交換ができればと考えております。


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松本 綾香 (まつもと あやか) 氏

早稲田大学大学院 先進理工学研究科

先進理工学専攻2年


2020年早稲田大学本庄高等学院卒業、2024年早稲田大学先進理工学部生命医科学科卒業。現在、早稲田大学大学院先進理工学研究科先進理工学専攻 (五年一貫制博士課程)、生物物性科学研究室 (朝日研究室) 所属。専門は物理化学、キラル科学、結晶光学。

2023年、シンポジウム「モレキュラーキラリティー2023」にてBest Poster Presentation Award受賞。

2024年4月より、早稲田大学本庄高等学院非常勤講師。

アントレプレナーシップの醸成を目指して活動する学生団体「Beyond 2020 NEXT PROJECT」にて現在4代目幹事長。



■ ナビゲーター

井ノ上 美和

■ 主催

BPIA (ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会)


 
 

Business Professional Incubation Association

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