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第194回 BPIA研究会『目からウロコ〜!』 (2025/4/22)

  • miwabpia
  • 4月7日
  • 読了時間: 6分

更新日:5月6日

次世代インバウンド観光のカギは“余白”にあり

 〜旅ナカの体験価値を最大化するスタートアップの挑戦〜


講師:

Gappy 代表 

浅野 充輝 氏

◾️ 開催レポート ◾️

参加者のコメント


● 形成された市場におけるペインの定義方法が秀逸で大変感心しました。言語化もすっきり表明されており、理解は明瞭でした。

確かに、訪日外国人の主要チャネルが国や地域によって大きく異なるという背景は他のインバウンド事業者の方も仰っていたのを聞いたことがありまして納得感があり、さらに国内の観光地におけるアクティビティ提供事業者が訪日外国人に満足にリーチできていない現状も容易に想像がつく、このペインの定義がすこぶる秀逸だったと感心しております。

LTV向上までの文脈から、サービスのビジネスモデル提示まですっきりと表明して頂いたと理解しています。

ロジックの組み方が大変参考になりました。


● 「旅の余白にこそ価値がある」という視点に気付きを得ました。私自身も旅行中にぽっかり空いた時間を持て余した経験が何度もあるのに、それを“課題”ではなく“仕方のないもの”として処理していました。

浅野氏は、その無自覚な違和感を拾い、個人の嗜好に合わせて提案するという形で価値に変えていた。その発想の柔軟さと行動力に大きな刺激を受けました。


● 「オーバーツーリズムの本質は“選択肢が多すぎること”にあり、結果的にバズった場所に集中してしまう」という視点も印象に残りました。

インバウンドによる経済効果を最大化しつつ、日本人の生活や地域文化を守る。そのために、旅行者をポジティブに分散させる戦略は“私たちみんなで取り組むべきこと”だと、日本人としても深く共感しました。


● 若者登壇者ならではの「自分の領域に集中し、未来技術を前提に今できることに全力投球する」という思考の割り切りとスピード感も、世代を超えて学ぶ価値があると感じました。


● 少し先の未来で実現できるサービスの考え

このサービスを全国に展開しているのが、今ではなく、交通・言語の壁もなくなっている世界、というビジョンがポジティブでいいなと思いました。自分が新しいサービスを考えると、どうしても現実的なことを考えすぎたり、自分たちだけでどうにかする前提で考えてしまう気がします。初めから色んな業界の発展を想定すると、その会社と協力しながらサービス展開する未来も見えると思うので、こういった柔軟な考え方をエッセンスとして取り入れたいと思いました。


● 「サクッと」体験購入、「サクッと」事業参入するという、軽薄短小的な表現の裏で、鋭い視点だなと思ったのは、新たなプラットフォームビジネスを始めるためには、プラットフォームに売り手買い手がどれだけ気軽に参加してくれるかが重要だからです。一方で、「サクッと」参加するための技術は、現在の技術レベルを持ってすれば、SNSや生成AIにより実装可能な時代になってきていることに気づかされました。


● 単なるアイデアだけでなくデータに基づく分析をもとにビジネスモデルを考えているところがすばらしい


● 訪日旅客の行動分析の深さ、”すきま時間”をデータを基に掴み、仮説、検証の繰り返し、その点、小職の顧客分析が浅い点が気づきです。


● 自分自身が計画的に動くタイプなので、偶発的な隙間時間について考えたことは無く、思っていたよりも隙間時間が多いことにまず驚きました。

現地で意志決定をしているという事実や旅行計画にストレスがあるという事実による裏付けが、ニーズの説得力となっておりプレゼンに納得感がありました。

やはり日常的に存在する小さな痛みに着目して潜在的なニーズを発掘することが大切なのだと思いました。


● サービスというのは、サービスの受け手が気づかないようなものを提供しなければならないので、自分が提供するものもそういう視点で探さなければならないと考えました。


● 観光事業を考える際に「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」と、旅行の前後についてのビジネスの可能性を考えていました。

どうしても「旅ナカ」に意識を奪われがちですが、特に「マエ」を深堀、開拓することは大切だと感じました。既に「マエ」で勝負がついている気もします。


● モノからコトに価値が移っていく中で、機能やスペックや費用対効果でしか価格を考えられていない現状があります。

ストーリーやカスタマーエクスペリエンスによる高付加価値なサービスを考えてみたいと思います。


● いろいろな点からインバウンド分析していました。その中の「観光に必要な要素」は、自事業について顧客が求めているものを再考する気づきになりました。


● 既存技術、既存サービスの組み合わせで、これまでできなかったブレークスルーを実現できないか、諦めずに検証を行うこと。


● シャワーのようにさまざまな情報を浴びました。タイミーとの比較(隙間時間の活用)については、もっとさまざまな切り口(他分野への応用)があり得るのではないかと思います。



◾️ 開催概要 ◾️

タイトル

次世代インバウンド観光のカギは“余白”にあり

〜旅ナカの体験価値を最大化するスタートアップの挑戦〜

日時

2025年4月22日(火)

18:00〜 アクセス可

18:15〜20:00 研究会

講師

浅野 充輝 (あさの みつき)氏

Gappy 代表

申込方法

BPIA会員以外の方も参加できます。

事前のお申込みが必要です。

下記フォームまたはFacebookイベントページよりお申込みください。

開催方法

Zoom

※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします


【Zoom開催にあたっての注意事項】

※ 表示名は「氏名」にしてください。

 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。

 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。

※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。

  移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。

※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。

※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。

備考

勧誘・セールス・就職活動等を目的とした方の参加は固くお断りします。


◾️ 講師より ◾️

訪日外国人観光客が増加の一途をたどる中、「旅マエ」「旅アト」ではなく、“旅ナカ”——すなわち滞在中の余白時間に着目した観光体験の提供が注目を集めています。

本セミナーでは、観光系スタートアップ事例をもとに、現代の旅行者が求める「偶然性」や「ローカル性」を取り入れた体験設計のアプローチや、AIを活用したレコメンドエンジンの構想、地域との連携の在り方についてお話しします。


浅野 充輝 (あさの みつき) 氏

Gappy 代表


所属・学年:

 早稲田大学 国際教養学部 3年(休学中) /2027年3月卒業見込み


学外活動:

 Localoope代表/インバウンド旅行客向け「動機ベースの暇つぶし」提案サービスで起業準備中

 Identity Academy 9期生

 Utrecht University(オランダ) 経済学部 交換留学


現在: GTIEに所属し、SEP2024リーンローンシナパッド研修やシリコンバレー研修に採択。インバウンド向け事業を本格的に準備。


学問・専攻:

 大学では主に「経営・経済学」と「AI(人工知能)」を専攻。


資格:

 G検定(Deep Learning)

 TOEIC 910点

 英検1級

 ビジネス数学検定2級


バックグラウンド:

 出身: 静岡県 富士市

 趣味: DJ・お笑い・旅行



■ ナビゲーター

井ノ上 美和

■ 主催

BPIA (ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会)


Business Professional Incubation Association

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