NEXT MANAGEMENT 勉強会 2025年度 第2回(2025/4/8)
- miwabpia
- 3月1日
- 読了時間: 4分
更新日:5月11日

NEXT MANAGEMENT 勉強会
『なぜ低い、日本の生産性 ~ 生産性を高めるには』
【2025年度 第2回】
「労働者人口の減少」
発表担当者: 株式会社CELLORB 大雲 菜々子 氏
【開催レポート】
■第2回のテーマと目的
「労働人口の減少」をテーマとし、日本の労働力減少時代に求められるアプローチについ
て議論がおこなわれました。
■ディスカッションのサマリー
下記の項目について発表とディスカッションが行われました。
Ⅰ.日本の労働人口減少の現状
日本の生産年齢人口は1995年をピークに減少に転じており、2023年10月時点では7,395万人(総人口比59.5)に減少している
日本の生産年齢人口に対する労働力率は80.0%と他国より高い水準にある
ディスカッション
・日本の労働力率はなぜ高いのか
・日本の人口はなぜ減っているのか
・日本の少子化問題について、日本人は種の保存の本能が必要なくなった
・日本人のカルチャーの問題(国民総中流の意識が強い)
・日本は国際的発言力を維持するために経済成長を続けている
・しあわせの定義は人それぞれである
・国民総中流はそろそろ破綻するのではないか
・日本人は同調圧力が強い傾向にある
Ⅱ.現在の対応策
1.外国人労働者の受入
廉価な労働力としての外個人の受入を継続することは難しい(価格競争に負ける)
本質的な課題解決にならない
2.シニアの労働力
既に高齢者の多くが労働している状態(60代前半の就業率は71.5%と世界基準でもダントツで就業率が高い)
1人あたりの労働時間は少ない傾向
高齢化社会とシニアの労働について
3.働き方改革
より多くの労働者が多様なスタイルで勤務できるようになる一方で、会社員の場合は生産性の低下が懸念される
ディスカッション
そもそも外国人労働者を受け入れる必要はあるのか?
Ⅲ.解決策
1.テクノロジー活用による労働効率化
・AIやロボットによる労働力を活用し、省人化と生産性向上を図る
・配膳ロボットの事例
① アルバイトを雇用するより圧倒的に安い
② クレーム対応の発生率の低下
③ 無駄な業務の発生を抑える効果
2.コミュニティ活動での労働力提供
・DAO(分散型自律組織)
・DAO活用における課題
① 法律・規制の未整備
② セキュリティリスク
③ 維持決定の遅延
④ トークン経済の不安定性
⑤ 一般ユーザーへのハードル
・オンラインサロン形式での労働力確保
・オンラインサロンが寄与できる領域
① リモートワーク・グローバルワークの推進
各コミュニティはインターネット上で運営されるため、国境を越えた労働モデルが可能
人手不足の日本企業が海外のメンバーを活用することもできる
② 新しい雇用形態(プロジェクトベースの仕事)
従業員という概念がなく、スキルベースで仕事を受注するスタイルが一般的
日本の労働市場に「プロジェクト単位で仕事をする文化」を根付かせる可能性がある
ディスカッション
現状でロボット化について話題性はあるが、コストメリットが不明
今までの大量生産大量消費の時代においては、テクノロジーが進化しても人員の削減は無かったが、今後はテクノロジーの進化が省人化につながる可能性があり、そうなれば人口減少に対応することはできる
解決策は、経済を含めて本質から検討する必要がある
第2回は「労働者人口の減少」をテーマにディスカッションをします。
第1回に参加できなかった方でも、ご参加いただけます。
ぜひ積極的にご参加ください!
【開催概要】
タイトル | 労働者人口の減少 (発表担当者:株式会社CELLORB 大雲 菜々子 氏) |
日時 | 2025年4月8日(火) 18:30-21:00 (受付開始 18:15〜) |
会場 | 株式会社ソフタス 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル 701 会議室 ※ 会場開催のみとなります。オンライン配信はありません |
募集人数 | 10名程度 |
参加費 | 無料 |
対象 | BPIA会員限定 (新任役員、新任管理職・初級管理職、テーマに関心のある方) ※ 通年(4回開催予定)で参加いただける方を歓迎しますが、都度参加も可能です。 |
■ ファシリテーター
株式会社ソフタス 田口正則
株式会社北陸ソフタス 角丸英樹