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BPIA例会 【2022年度 第3回】 (2022/4/13)

『令和時代の未来を拓く「ワーク・エンゲージメント」

~働きやすい会社からエンゲージメントな会社へ~

講師:

有限会社Que(キュー) 代表取締役

植田 寿乃 氏

 

【例会レポート】

こんにちは。BPIA広報委員会の石田です。今回は4月13日(水)にオンラインにて開催されたBPIA例会についてレポートします。


 今回の例会では「令和時代の未来を拓く『ワーク・エンゲージメント』~働きやすい会社からエンゲージメントな会社へ」と題し、有限会社Que(キュー) 代表取締役の植田寿乃氏にご講演いただきました。


 講演では植田氏がお話する時間と例会参加メンバーでディスカッションをする時間に分けられ、早朝から活発な意見が交換されました。


 植田氏が主に話してくれたのは個人の人生観や仕事観の変化でした。令和の時代そしてコロナ禍を経て、我々の人生観は変化しています。滅私奉公で働けば給料が上がり続けた昭和の時代、個人の人生や価値観が尊重されだした平成の時代、そして不安定・不確実で未来が見通せない激動期である令和の時代になりました。変化を「楽しむ」ことが必要になる時代だと植田氏は言います。


 昭和の働き方はピラミッドな軍隊型組織であり、皆が同じ価値観を持ち縦社会の強さが重要でした。平成はダイバーシティ&インクルージョンな組織です。多様性を尊重し、共鳴し合うことで組織が活性化しました。では令和はどうか。令和は人生や働き方、場所を超えた絆の組織です。距離・時間・空間を超え、共感・融合・想像し続けるエンゲージメントで繋がる強さが必須になるというのです。


 そのため令和の時代は企業組織と個人も新しい関係を築かなくてはなりません。令和のキーワードでもある「エンゲージメント」。人と組織が対等で、互いの成長に貢献し合う関係が大切です。仕事自体に意味・意義を感じ、積極的に貢献したいという意欲が旺盛で、達成感で満足を抱く状態。コーリングレベル(意識・魂レベル)での仕事観を共有できるかがポイントになります。


 企業がエンゲージメントを上げるために、植田氏は5つのポイントを挙げてくれました。「人事制度・評価制度の改革」「従業員満足度調査」「コミュニケーション活性化活動」「上司・部下のコミュニケーションの活性化」「メンタリング制度」。この5つです。居心地の良い会社がエンゲージメントの高い会社には必ずしもなりえません。「心」に響き「心」が動いていかなければ頭に知識やテクニックを詰め込んでも無駄です。


 また最後に、令和時代の「動機づけるリーダー」のポイントも4つ挙げてくれました。「情報収集し3倍速スピードで有言実行」「未来に向かって周りを動機づける」「メンバーの気持ち、心を気遣う」「オーケストラの指揮者」。人間力を発揮することでエンゲージメントの高い組織を実現していきましょうとのことでした。


 先に書いたように、今回の例会では植田氏が20分話して4~5名のグループで5分討議、というサイクルが3回ほど繰り替えされました。定期的に討議の時間が入るため、講演内容をしっかり頭に入れておかなければならず、集中力の高い90分になったのではないかと思います。講演&ディスカッションの手法としても興味深く感じました。

 今回の例会レポートは以上になります。最後になりますが、植田様、例会担当の田村さん、BPIA事務局の川上さん、誠にありがとうございました。


 

【開催概要】

日時

2022年4月13日 (水) 朝9:00〜10:30

開催方法

Zoom※ オンライン参加の方へのURL等の詳細情報は別途ご案内いたします。

タイトル

令和時代の未来を拓く「ワーク・エンゲージメント」 ~働きやすい会社からエンゲージメントな会社へ~

講師

植田 寿乃(うえだ ひさの)氏

有限会社Que(キュー) 代表取締役

対象

BPIA会員限定

参加費

無償

進行

田村 俊和(BPIA常務理事 例会担当 /株式会社日経BP読者サービスセンター 代表取締役社長)

「例会」は、BPIA会長、会員経営者、又は外部経営者知見者を講師に招き、グローバル時代の経営を様々な視点で議論し、相互研鑽とビジネス交流を図るBPIA会員限定の勉強会となります。



◎講演概要

令和時代に成長・発展する組織の必須のワーク・エンゲージメント、それを経営者、リーダーが体現しているかどうか?

ワーク・エンゲージメントとは『ポジティブなモチベーションで、自律的に目の前の仕事に取組み、チームに貢献している状態』です。

ワーク・エンゲージメントが高い組織は生産性を上げ、質の高い商品やサービスを提供し、イノベーションが起きます。離職率も下がり、良い人財が集まります。

まさに、未来への成長と発展のカギとなるワーク・エンゲージメントの重点ポイントを、体感していただけたらと思います。


・脱脱昭和、脱平成、令和時代の理想的な会社と個人の関係

・令和時代に必要な「じんざい」とワーク・エンゲージメント

・ワーク・エンゲージメントの原点はポジティブ・モチベーション

・令和時代のキーパーソンは動機づける経営者・リーダー



◎講師プロフィール

植田 寿乃 (うえだ ひさの) 氏

有限会社Que(キュー)  代表取締役


1960年生まれ 筑波大学芸術専門学群卒業

自動車会社の一般職から、ベンチャー企業数社を経て、ANAグループでIT事業を立ち上げ後、1998年IT業界の人材育成を目的に起業。Que(キュー)を設立。

2000年より人材開発業界に転身。

「モチベーション・リーダーシップ」「経営陣、管理職の人間力アップ」「女性と組織の活性化」「メンター育成」「ダイバーシティ推進」「生涯現役の幸せなキャリア」等に取り組み、各種オリジナルカリキュラムを開発し、企業研修・講演等を年間200日実施。

2020年5月からはオンラインに完全シフトして、研修、講演、ダイバーシティ推進・組織風土改革のコンサルティング、エグゼクティブ・コーチングを展開。

2007年2月~2016年12月「女性と組織の活性化研究会」を主宰、2017年2月~「ダイバーシティ&インクルージョン研究会」を社会貢献活動として主宰。

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