『ソーシャルインパクトを生むスタートアップの事業開発
- 女性の選択肢を広げる新しい仕組みづくり -』
講師:
株式会社Timers 代表取締役
田和 晃一郎 氏
【開催後レポート】
参加者のコメント
ターゲットの「諦めてしまったこと」を聞くというヒアリング方法は考えたことがありませんでした。
思い込みによりフタをされてしまったニーズを捉えるのに活用していきたいと思います。
これまで、「真のニーズ」という表現だけを使っていたが、「諦めている領域」とか「声にならない課題」という表現を使うことで、ステークホルダーに気づいてもらうことができるのではないか。
「ひけ目」「いいづらい」「あきらめている」という個人を縛っているものが本質を水面下へ押しやっているものの根底にある。という問題点へのアプローチが、今まで聞いたことのない目からウロコでした。
バイアスは常にある、ということをわかっているようでわかっていませんでした。
お話をお伺いしている中で自分自身のパートナーに置き換えて考えたときに「それはないかな」と無意識に決めつけてしまっていることに気づきました。
まさに「目からウロコ」で、自分自身の先入観がいかに根深いものなのかを思い知りました。
今後は「自分も相手もバイアスが常にある」と改めて前提において物事を考えていきたいと思います。
「心理的に諦めている領域」、「声にならない課題」。
「炎上している」とは「価値観に揺らぎがある」ということ。
バイアスに気づくには、仮説・検証のスピードを最大化すること。
ペルソナの時間軸を広げて(延ばして)考える。
仮説検証を繰り返すことが、バイアス外しに繋がる。
「こうなんじゃないか」と思ったことを「きっと無理・どうせ必要ない・無駄なことだ」などと思わず、実際に検証してみるの事が、言葉以上に強力なバイアス外しに繋がるというのが印象的でした。
バイアスを外すことが大切だけれど、「バイアスを持たないように」と言った瞬間から「バイアスを持つことは悪だ」というバイアスがかかる事になるなと思っていたので、自分の行動で気づきを得るというのが一番大切なのだと感じました。
私含め多くの人が、検証して期待通りの結果にならなかった時に「失敗だ」とネガティブな印象を持ってしまいやすいですが、「ただ、思っていたことと違った」「思い込んでいることは大抵外れているのかもしれない」という気づきを得られるのだと、捉え方を変えるきっかけになると感じました。
「バイアスの罠」と、常識、正論、などとの戦いを意識した行動。
今回の講話で特に感銘を受けた「二項対立を溶かす」という発想です。これまで社内での問題解決において、どちらか一方に結論を出すことが多かったのですが、この視点を取り入れることで、より柔軟なアプローチが可能になると感じました。
また、田和氏から学んだ「バイアスに縛られない柔軟な考え方」と「声に出せない問題を拾う姿勢」は、今後のビジネスや日常の行動において非常に有用だと考えています。これらの学びを活かし、周囲の環境との関わり方をより良いものにしていきたいと思います。
田和さんの試行錯誤のお話から、
仮説検証をすること、人生で諦めているニーズを見出すこと、バイアスを外していくこと、どれもサービス開発だけでなく、生活の全てで活用できそうだと感じました。
また、僭越ながら、田和さんの言葉の選び方、事象に対する名前の付け方が素晴らしいと感じました。名前一つで物事をポジティブにもネガティブに捉えられるし、考えに広がりが出ると感じたお話でした。
今回の講話で「目からウロコ〜な気づき」となったのは、講師の独自の視点です。「二項対立を溶かす」というアプローチは、ビジネスに限らず広い世界で柔軟な思考を可能にするものでした。また、「Twitterでの炎上を通じて価値観の揺らぎに注目する」という感性も、私には持ち合わせてない視点でした。これらの新しい視点を得たことに大きな価値を感じており、今後の自分の考え方や行動に大きな影響を与えると感じています。
困った二項対立には大きなヒントがあると思うこと。
「どちらの言い分もわかるが、どうしようもない」という状況で起こる二項対立に対して、「ヒントがあるかもしれない」と思ってみるだけでも、新たな視点を得られるかもしれないと思いました。まさに「この問題はどうしようもない」と思っているバイアスを崩すチャンスであり、そこで考えた仮説の検証に繋がると感じました。
視野を常に高くもつこと、仮説と検証を繰り返すこと
同じ企業でも、「窓口」が違うと結果が異なること
現状が硬直した時、一歩引いて俯瞰してみることで、本当の課題が見えて来そうです。
現在プロジェクトの進行が危うい状況にあり、一歩引いて、課題を考えてみたいと思います。
当たり前を商品化する
長期的な価値観の変化を追うこと。
「ペルソナの人生を過去10年から未来30年まで広げて考える」
もしかしたら同じ事をやっているかもしれないけれど、このように言葉で定義することでペルソナの捉え方が、平面的なものから立体的に変わるなと感じました。
潜在的なニーズが見えない局面であっても、マクロ的な視野で見直すこと、ピボッティングを適切に行うことにより、答えに辿り着くことができること。これまで社会課題に取り組むNPOの話は多数聞いてきたが、ほとんどがマネタイズに苦労しており、自治体からの補助または個人的なボランティアにより運営資金を賄ってきていた。一方で、教育した女性を流動戦力の業務委託先として確保することでフリーランス市場を別途創設することに成功している。社会課題から逃げずに正面から向き合ってソリューションをマネタイズできている稀有な例だと考える。
今回の「目からウロコ」は多くの気づきと、価値がありました。まずは講師の田和社長、貴重はお話有難う御座いました。目から鱗には毎回参加してますが今回は講義内容もそうですが、田和社長の講義中の話し方が上手く、引き込まれるようで時間が短く感じました。話術だけでも非常に参考になりました。
【開催概要】
タイトル | ソーシャルインパクトを生むスタートアップの事業開発 - 女性の選択肢を広げる新しい仕組みづくり - |
日時 | 2024年9月24日(火) 18:00〜 アクセス可 18:15〜20:00 研究会 |
講師 | 田和 晃一郎(たわ こういちろう)氏 株式会社Timers 代表取締役 |
申込方法 | BPIA会員以外の方も参加できます。 事前のお申込みが必要です。 下記フォームまたはFacebookイベントページよりお申込みください。 |
開催方法 | Zoom ※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします 【Zoom開催にあたっての注意事項】 ※ 表示名は「氏名」にしてください。 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。 ※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。 移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。 ※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。 ※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。 |
備考 | 勧誘・セールス・就職活動等を目的とした方の参加は固くお断りします。 |
元々は家族写真のアルバムアプリの開発事業。
そこから、育児中の女性の潜在課題を探り、キャリアロス・スキルロスに悩む女性が子供と一緒に通ってPCスキルや金融リテラシーなどを学べるスクールビジネスを展開してきたTimers。
そのビジネスモデルは「日経NEXTユニコーン 2023」や「未来の市場をつくる100社 2022年版」などに選出されただけでなく、
Timers社自身の、多様な幸せのあり方・働き方を受け入れるための組織や制度づくりも評価され、Great Place to Work® Institute「働きがいのある会社 2021年」にも認定されました。
そんなTimersの田和社長にこれまでの失敗談やこれからのチャレンジについてお話を伺います。
【講師より】
少子化の加速や労働人口の大幅減と日本社会はこれから大きな社会課題に直面していきます。
Timersは、資金調達をしながら急速な成長を志向するスタートアップとして、出産・育児などのライフイベントを迎える女性に新たな選択肢や機会をつくる仕組みを広げる挑戦を行なっています。
「家族の絆を深める」というコンセプトからスタートした「Famm(ファム)」ブランドが、事業を多角化する中で、どのような課題に直面し、失敗を乗り越えながらソリューションを広げてきたのかをご紹介します。
女性活躍、ソーシャルインパクト、スタートアップ、アンコンシャルバイアス、新規事業開発などのテーマに興味関心がある方はご参加ください。
田和 晃一郎(たわ こういちろう)氏
株式会社Timers 代表取締役
2010年株式会社博報堂に入社。
2012年株式会社Timersを共同創業し、2019年より代表取締役。「Famm(ファム)」ブランドでは、日本で初めてシッターサービスがついた子育て中の女性向けオンラインスクールを立ち上げ、日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社」、日経新聞「日経NEXTユニコーン」にも選出。
<参考サイト>
会社公式サイト:https://timers-inc.com/
ブランド公式サイト:https://famm.us/
■ナビゲーター
井ノ上 美和
■主催
BPIA (ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会)
■共催
ITmedia エグゼクティブ