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第11回 『21世紀型情報システムを考える』研究会
(続)フレームモデル編の10箇条を作る

テーマ:
(続)フレームモデル編の10箇条を作る

日 時: 2009年10月23日(金)16:00〜18:00
場 所: (株)アーク情報システム AK大会議室
研究会風景

■ 冒頭、今回、初参加の3氏による...

2冒頭、今回、初参加の3氏による自己紹介があった。城和氏(CSC)、松田氏(富士ソフト)、来山氏(リアライズ)である。その後、ナビゲータ(田口)が議論を整理した。

2008年の「情報の海」に関する議論を第1フェーズとすれば、2009年初頭からの「ABCフレームモデル」の議論は第2フェーズである。本日の研究会は、その第2フェーズの締めくくりに相当する。そこで改めて、趣旨を確認しておきたい。

企業情報システムにおいて、情報の海=データや情報の一元化は、必須のものとなっている。このことは第1フェーズで検討したとおりだ。しかし仮に情報の海ができたとしても、それだけではまったく不十分である。情報の海はツールであり、それをどう使うかは、企業の経営方針、社風、社員の考え方、企業を取り巻く環境などによって、大きく変わるからである。
例えて言えば、包丁という道具を、美味しい料理作りに活用するのか、それとも別の目的に使うのか。料理に使うにしても、刺身作りなのか、それとも肉切り用なのか。どんなに切れ味のいい包丁でも、使い方を間違えれば、本来の力を発揮できない。情報の海も同じで、決まり切った情報を参照し、報告書を作るためだけに使うのと、顧客の不満を洗い出し、新たなサービスを生み出すのとでは、大きな差が出てくることは自明だ。。
そこで社会や企業、人のあり方を、考える必要が生じる。だが、ここで大きな問題が生じる。今、社会全体の価値観の転換期、あるいは日本の経済モデルの転換期にあることが、それである。
よいものをより安く、大量に作るという20世紀型のモデルが成立しないことが明らかだとして、では21世紀型のモデルとはどういうものなのか。そのモデルと、情報の海が車の両輪となって、21世紀型情報システムの基本を成すはずである。そうである以上、21世紀の情報システム像を検討するに当たって、モデルを描く作業は不可避である。。
この問題意識のもと、本研究会は過去1年近く、山田氏の「ABCフレームモデル」に基づいて、21世紀モデルの議論をしてきた。その議論を元に今回の研究会で当研究会としての提言をまとめ、次回からは第3フェーズ「いかに21世紀システムを作るのか」に駒を進めたい。

■ 続いて共同ナビゲータである...

続いて共同ナビゲータである山田氏が「組織における業務処理空間の転換  バッチ処理vsリアルタイム処理」と題したショートレクチャを実施した。そのエッセンスは図の通り。

山田(博)氏 かつての情報処理は、伝票入力を受けて、システムがバッチで処理し、日報や週報といった紙の資料と合わせて処理済みのデータを会議で議論。意思決定をして行動に移す、という流れだった。これからは、すべて処理がリアルタイム(パラレル)で行われ、意思決定と行動がシンクロする。組織同士、組織と人はリアルタイムでコミュニケーションするといった主張である。

これに関して田口が補足した。

田口氏 企業内のコミュニケーションだけではなく、例えば顧客と企業の担当者のコミュニケーションも変わりつつある。複雑な製品、例えばコンピュータのサーバーなどは、お客の要望を聞き、それを技術担当者が咀嚼して、提案書を作成。注文が確定して初めて販売管理システムに入力する方式をとっている。
ホテルや航空券の予約などもかつてはそうだった。今はネットで顧客自身が試行錯誤しながらも構成を決める。システムの担当範囲が「受注確定後」から、確定前も含める形に広がっている。
そこでは情報の海が重要になる。例えば昔、DECが人工知能技術でサーバーの構成設計を実施しようとした。しかしマスターメンテが追いつかないため、標準パターン、オプションパターンという代表的な組み合わせになってしまった記憶がある。

山田(博)氏 業務の流れや顧客/企業の関係が代わりつつある。これが21世紀型情報システムにつながっていく。現在の日本は大量生産に代表される20世紀型で動いていると考えている。世界は変わりつつあり、情報システムは個別に使いこなす時代ではない。今後の情報システムを考えるには社会を考える必要がある。

ここから、ABCフレームモデルに関する10箇条の議論に入った。まず、資料P6にある研究会としての仮説を提示。それに対して、あらかじめ求めていた意見を紹介し、議論する形である。議論の過程の詳細は割愛するが、山田(統)、佐久間、大西氏によるコメントや、ジョンソン&ジョンソン「我が信条」の紹介、それを元に自社流にブレークダウンした雪国舞茸の行動指針の紹介(鈴木氏)などがあった。 本日の議論を踏まえた上で、21世紀システム研究会としてのABCフレームモデル10箇条の仮説を提示する予定である。

ご参照