ビジネスプロセス革新協議会
『21世紀型情報システムを考える』 研究会
 −20世紀型アプローチからいかに決別するか−

テーマ:
「情報の海」に向け、データ一元化は本当に必須か?

第2回 <2008年 6月10日(火)16:00〜18:00 >

日本企業の情報システムのあり方や活用は、20世紀型から21世紀型へと変革しなければならない。

前回の研究会では、2つ命題を確認した。

  1. 企業の行動原理「フレームモデル」が必要

    明確に意識しないまでも、我々の行動原理、企業の行動原理、社会の行動原理を支配する何かしらのものが、かつては存在した。良いものをより安く、お客様は神様、何があろうとエラーは許されない、などだ。
    それが90年代中頃から、情報のフラット化、人の働き方、社会制度、経済のグローバル化などが短期間に劇的に進展した結果、これまで我々のやってきたことが本当に正しいのかどうか、見つめ直さなくてはならないい状況が生まれている。良かれと思ってやっていることが、なかなか成果に結びつかない。働いても働いてもハッピーにならない原因の一つがそこにある。
    ではどうするべきか。世界の中で戦ってゆくためには、リアルタイムで与えられる情報の海をどう使うか(ネットにつながっている人々の頭の情報の海の一部です)、それが最も重要です。それなくして情報の海だけあってもだめです。それをどういう考え方をもって対処すべきか。その情報の海の使い方を考えるための枠組みが「oフレーム」である。21世紀を生きる人、組織、社会の規範とそれに沿った行動を、このフレームモデルで検討するべきである。

  2. 上記(1)を支える「情報システム」のあり方/使い方を示す

    ここで一つ、問題がある。フレームがあったとしても、現状の立ち位置、企業で言えば自社の状況がリアルタイムに把握できないと動きようがない。多くの日本企業が上位下達型で、執行部隊の目標は基本的に上から与えられている。従来型のシステムは、そうした形態を支える機能しかなく、組織を構成する人や経営者が、状況をリアルタイムで把握し、素早く意思決定するのを支援する機能を持たない(持っていても不十分である)。
    フレームを検討する大前提として、執行部隊が臨機応変に、横とのコミュニケーションをとりながら、必要なミッションに向かって行動するための情報群が必要である。この研究会では、その情報群を「情報の海」と呼ぶ。これは具体的には、最新の、誤りのない、しかも必要十分な情報を蓄積した情報システム上に存在するべきものである。これと、新しいフレームが組み合わさって初めて、人や企業は必要な行動をとれるようになる。
    では情報の海を提供するシステムとはどんなものだろうか。そんな情報システムは存在するのだろうか。日々、活動し、判断し、決裁するために必要な情報、つまりリアルタイムのオンライン情報群(=情報の海)は本当に存在するのだろうか。
    「情報の海」には、顧客とのコンタクト情報、取引先とやりとりした電子メールの情報、クレーム情報など様々な情報が簡単に検索可能で、しかも情報同士が紐付いた形で存在する 必要がある。

そして、本研究会の第1フェーズ(全4回)で、「情報システム」のToBeモデルを検討するため、活発な議論を始めている。

ただし、一足飛びに「あらゆる情報を網羅した海」といっても人によって捉え方が異なったり、意識合わせが難しいという問題がある。そこで本研究会では、まず基本的な情報システムである基幹業務、より具体的には、いわゆるERP(Enterprise Resource Planning)を取り上げて検討を進めることにした。営業情報、受注伝票から始まる一連の伝票データを適切なタイミング、適切な形で管理するERPは90年代に一大ムーブメントを巻き起こした。企業の活動を詳細に示す情報(=モノや金の動き)を一元的に管理し、活動内容の可視化ができるというふれ込みだったから、それも当然である。では、今、ERPの概念は本来の意味で、企業の情報システムに実装されているのだろうか。そうでないとすれば、それはなぜか。

第1回の研究会で、これを検討したところ、アトリス安光会員などから問題提起があった。

たとえSAPのERPを導入していても、実際には従来型の限定的な情報システムしか存在していない。つまり本来の意味でのERPは存在しないという指摘があった。一部の企業日本全体では20社程度)は、本来の意味でのERPを構築、または導入しているが、それ以外はそういった問題意識さえないとの指摘もあった。
安光会員によれば、ERPの定義は「データベースの正規化/一元化」である。現状は、例えば、特定のある顧客データが、生産管理、在庫、販売など複数あるシステムに複数個存在し内部形式もバラバラのことがある。特におのおのがパッケージの場合、内部形式を統一することすら非常に困難である。とてもではないが、ERPと呼べない。「情報の海」を構成するには「一事 実一箇所(1 fact in 1 place)」が、 必須であるという。

そこで第2回は、「データの一元化」について、改めて議論する。

安光会員の話は分かりやすいが、ではなぜできていないのか。そ もそも、そうすべきなのか。そうだとした場合、なぜこれまでで きなかったのか。どうすればできるのかなどをテーマとする。 なお上位のフレームには、「情報の海」の可能性を探る、がある。

是非ご参画ください。

< 開 催 概 要 >

■日 時:  2008年 6月10日(火)16:00〜18:00
■会 場:  アーク情報システム(市ヶ谷)
AKビル2階「大会議室」(※本社ビルの隣です)
■地 図:  http://www.ark-info-sys.co.jp/guide/map_2.html
■宿 題:  ERPの定義、データの一元化についての考えをまとめてくる
(※前回の議事録がまもなく纏まります。纏まり次第ご案内しますので、そちらをご参照の上感想をまとめてください)
■議 題: 
  • 前回のレビュー
    (by ナビゲータ)
  • ショートレクチャー
    「情報の海」に関する所感とユーザ自作情報システム事例紹介
    (講師調整中)
  • ショートレクチャー
    「データの一元化のためのシステム分析」
    (共立コミュニケーションズ神谷氏 / アトリス安光氏)
  • 議論
■ナビゲータ:  田口 潤(インプレスR&D) / 山田博英 (アールワークス監査役)
■定 員:  お申込み順に20名程度。
お申込み先はこちら ↓↓↓
http://b-p-i-a.com/attend/21cntinfosys/attend-2.html

※申込受領メールはお送りしておりません。
※当日は直接会場受付へお越し下さい。

ビジネスプロセス革新協議会事務局(ハートウェア21内)
Business Process Innovation Association (BPIA)
sec@b-p-i-a.com  担当:臼井(うすい)
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